先輩紹介

【購買】 purchase

西川 拳太Kenta Nshikawa

こんな役割を担う仕事!

メーカーの生命線は、製造に必要な資材を確保できるかにかかっている。さらに、その調達量、価格、そして調達リスクを分散するための流通開発は、企業の利益、稼働率、生産量のすべてに関わるため、司令塔となる役割が要る。
それが、すべてをコントロールするのが購買の役割。社内では唯一、仕入れる側として顧客の立場にある購買だが、調達業者との良好な関係づくりは、材料の安定供給や価格を確立するといわれる。
奥地建産の場合、新素材を使った新製品が多く誕生することもあり、いつ、どんなときでも、すぐに製造にかかれるように仕入先の開拓や商品先物市場での値動き、社会情勢や気象・天災など、常にあらゆる方面にアンテナを張りめぐらせ、購買は資材調達のコントロールを図っている。

【Message】
難しい理論よりも世の中の仕組みに関心を持つことが大切。

私たちが製造する製品には、金属やゴムなど経済で値が変動する素材がつきものです。調達の仕方によっては、クライアントとの契約する価格が実現できなかったり、量そのものが製造できないといったこともありうるのです。
記憶に新しい東日本大震災のときは、想定外に大規模だったために物流がまったく機能しなくなるだけでなく、素材メーカーが被災して、物が手にはいらない事態も経験しました。ですが、事象からすぐに察知して、何が足りなくなるのか、足りない場合、どうすればいいのかということを常日頃から頭に入れておいたので、非常事態でも会社を機能させることができました。
それこそが購買に任せられた使命だと私は思っているのです。もちろん、値段交渉や値動きに関心を持たなければいけませんが、常にリスクヘッジできる術を持つこと、または仕入先のその向こうにある流通がどのようになっているのかを把握する、そういった努力をしなければいけない仕事なのです。すぐに身につけられることではありませんが、難しい理論的なことではなく、世の中がどんな仕組みで、どうやって動いているのか、冷静に見れるようになることで、この仕事は一人前になっていくのだと思います。

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