第三部:第7話

未来に残す
べきものを

必然的な出会い

新しい世紀の前後くらいから、世の中に芽生えはじめたものがありました。それがエコの意識です。地球温暖化に関して、世界中の国のトップが集まり、話し合いをはじめたのもちょうどこの頃が起点だったかと思います。奥地建産も某家電メーカーの太陽光発電モジュール用架台の製造に入るか入らないかといった頃でした。そんな頃の日本は、自然エネルギー活用を真剣に考えている人はほとんどいなかったと思います(研究者を除く)。それくらい認知は低かったのです。でも、私たちはきっと自然エネルギーに頼る時代がくると信じて、モジュール用の架台の製造を開始したのです。でも、そこは奥地建産のモノづくり。ただ、メーカーさんの要望に合わせたモノづくりだけをしたりはしません。もっとこうすれば効率的になる、この部分にフレキシブルさがあればいいと思う、など、自ら架台の課題(!?)を可視化しては、新しい製品の研究に生かす日々を過ごしてきたのです。私たちのモノづくりで世界が少しでも変わっていけば素敵なのに。そう、創業者奥地進が鋼材の加工を行ったときと同じように、付加価値を創る人財がここにいてくれます。きっと太陽光モジュール用の架台との出会いは偶然ではないと思っています。私たちが研究し、モノづくりをすることで世界を変えていけという、必然的な出会いなのだと思うのです。ちょっと言い過ぎだったかなぁ…
次回は、奥地品質こそ本質というお話です。お楽しみに!

OKUJI HISTORY

2002年 太陽光ソーラー発電システム用の架台の製造がスタート
2012年 三重工場において国内外11社のモジュールの発電量モニタリング試験を開始